CASE（ケース）」というワードは、自動車業界のイノベーションである「Connected（コネクテッド）、Autonomous（自動運転）、Shared & Services（カーシェアリング）、Electric（電気自動車/電動化）」の4つの頭文字からとったものであり、自動車業界のクルマの概念を大きく変える戦略を具体化したものです。
現在では、どの自動車会社もこの4つの機能を最適化したクルマやサービスを提供することを目指し、MaaS（モビリティ・アズ・ア・サービス）の実現に力を注いでいます。自動車会社が、CASEを実現するためには、これまで以上に「開発の生産性を向上」させ、「コストを抑制する」こと、さらには他業種との連携が重要となってきています。これまで、ECUなどの開発に関しては、自動車会社、部品開発会社などが独自の「SPF（Software Platform）」を利用しており、ECU相互間の連携が複雑であった為、開発や連携テストも複雑でした。そこでAUTOSARというプラットフォームが登場し、現在では、AUTOSARベースでECUを開発するという傾向が世界的に強まっています。