お客様

お客様は、電力及びガスの分野において四百万の顧客を持ち、オランダに本部を置くヨーロッパ大手のエネルギー企業です。お客様(前身会社を含む)は、電気の製造、貿易、トランスミッティング、電気供給業務で90年以上の実績を持っています。ガス供給事業にも150年間携わっています。

ビジネスニーズ

既存のIT環境は、堅牢で安定はしているものの、設計に柔軟性がなく、迅速な市場投入ができないことがシステムの特徴です。更に、新しいエネルギー市場はよりデータドリブンで、サードパーティとの協力が必須であるものの、既存のシステムではサードパーティのアクセスを許可しません。 できる限り非画一的で独立したITシステムの構築という観点において、堅牢で安定的、そして迅速な市場投入が可能な環境にセルフサービスポータルを構築することを計画されました。その際、クラウドが完璧なインフラストラクチャとなったのです。

アマゾンウェブサービスの特徴

2015年初頭、同社は、多くの社内及びお客様関連のアプリケーション向け開発・展開ベースをサポートする200以上のインスタンスをアマゾン仮想プライベートクラウドへ移行しました。アマゾン仮想プライベートクラウドは、パブリックインターネットリソース向けのパブリック、社内アプリケーションサーバ・データベース・ウェブサーバ向けのプライベート、プライベートネットワーク向けのデータベース、そして、モニタリング・構成管理・ログ管理向けのデータベースの4つからなります。 お客様のプライベートクラウドは、弾性荷重が(アマゾンELB)EC2インスタンス間で着信トラフィックを分散しバランスを取り、高レベルのパフォーマンスを可能にするAmazon Elastic Compute Cloud(EC2)上でホスティングされています。Amazon Route 53は、ユーザをAWS VPC上で実行する新システムに接続させます。クラウド上の全てのデータベースは、Amazon Relational Database Service (Amazon RDS)によって運営されています。また、Amazon Linuxがデフォルトのオペレーティングシステムとして利用されています。ホスト及びサービスの全てのプロビジョニングと構成は、Amazon CloudFront及びPuppetLabs Puppet 3.0を組み合わせて行われます。 お客様は、新しいクラウドベースのシステムを管理し、セルフサービスポータルを開発するために、アドバンスドコンサルティングパートナーであるFPTソフトウェアからの支援を求めました。 FPTソフトウェアは、クラウドオーケストレーション、24時間365日のクラウドオーペレーション、ブレーク・フィックス、アプリケーション運用・開発を担当しました。全てのAWSリソースとワークフローは、AWS CloudFormationの支援を連結し合理化しています。システム全体を監視するため、アマゾンクラウドウォッチは、リソース使用率、システムパフォーマンスの可視化が実装されています。システムセキュリティを最大限に保証するため、AWS Identity & Access Management (IAM)では、FPTがお客様のプライベートクラウドへのアクセスを制御し、制限することが可能です。クラウドリソースの効率的な利用を確保するため、EC2キャパシティを上下に自動拡張するのにオートスケーリングが展開されます。

メリット

セルフサービスポータルは開発中であるものの、新しいクラウドベースのITシステムではいくつか利点が出てきています。AWSクラウドの高可用性と柔軟性は、高いパフォーマンスとより高速化された開発ライフサイクルで管理が容易なインフラストラクチャを確保します。