2019年10月、FPTソフトウェア会長  ホアン・ナム・ティエン(HOANG NAM TIEN)は、ベトナム沿岸都市ダナンで開催されたベトナムと日本のITコラボーションを促進するイベントであるJapan ICT Day 2019において、デジタル変革の必要性に関して、600人の聴衆者を前に講演を行いました。

ティエンは講演の中で、「ベトナムは過去の第一次、第二次、第三次産業革命を逃してきました。今度は逃すわけにはいきません。これはベトナムが先進国に追いつくことができるかもしれない機会なのです。」と述べ、ベトナム最大のIT企業であるFPTソフトウェアが国のデジタル変革のパイオニアになる意気込みを語りました。

イベントのはじめに、FPTソフトウェアは、デジタル変革に必要な時間の30〜50パーセントを削減するために、ベトナム政府と企業を支援することについても約束しています。

現在、FPTソフトウェアは、akaChain™、akaBot™ を含む、デジタル製品シリーズの開発・販売も行っており、世界中のクライアントのビジネスを支援しています。

FPTソフトウェアが販売する「aka」の名前のつく、デジタル製品に関して、「私たちの製品名のすべてがなぜakaで始まっているのか、疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。akaは日本語の赤ちゃんを意味します。デジタル変革というこのビジネスは、まだ若く、赤ちゃんと同じです。しかしながら私たちは、今後数年で赤ちゃんを青少年にまで成長させたいと考えています。」とティエンは語っています。

Japan ICT Day 2019 にて講演するFPTソフトウェア会長 ホアン・ナム・ティエン

 

また、ティエンは日本の製造業におけるIT導入に言及し、「ベトナムGDPの16%は製造業からきています。日本は21%です。しかし、パートナーとして日本大手メーカーと仕事をしていく中で、日本企業には、スマートファクトリーソリューションが浸透してないということに気が付きました。また、日本の工場には高度なオートメーション技術が搭載されていますが、リアルタイムのデータとトレーサビリティに重点を置いた管理システムはありません。したがって、FPTソフトウェアは、これらの問題点を直接解決するためのMESソリューションを開発しました。」と日本のデジタル変革にさらに協力を行っていくことを述べています。

 

ベトナムソフトウェア協会の報告書によると、人工知能(AI)、ビッグデータ、IoTは、最も急速に成長している技術であると予測されています。過去3年間、FPTソフトウェアは、これらのデジタル技術を活用して社内においても変革をおこしています。ティエンは次のように述べます。「デジタル変革は、業務プロセスの自動化から、従業員の日常生活を支援するまで、私たちのビジネスのさまざまな場面で見ることができます。」

 

FPTソフトウェアの従業員がモバイルアプリを使用して会社のバスにオンラインでチェックインする様子