ベトナム最大のICT企業であるFPTコーポレーション(以下、FPT)は、ドイツの自動車サプライヤーであるシェフラーに対し、ベトナム南部ドンナイ省の施設における全面的なデジタル化のためのコンサルティングサービスを提供しました。本協力は、シェフラーのベトナム製造工場に展開する新しいデジタル製造施設コンセプトのためのグローバルパイロットプロジェクトの一環です。

 

ドンナイ省ビエンホアにあるシェフラーの工場(写真:www.schaeffler.vn)

 

本工場は、2019年5月に4,500万ユーロの投資により設立され、最先端の技術と設備を備えています。また、東南アジアで初めてインダストリー4.0ソリューションが適用された工場です。工場の運用開始以来、シェフラーは主力製品の針状ころ軸受(NRB)のラインを含む2本の生産ラインを追加しました。 2020年末までにさらに3本の生産ラインが追加される予定です。

シェフラーアジア太平洋地域の元CEOであるヘルムート・ボーデ氏(Helmut Bode)によると、ベトナムではFPTを含め優れた経験と高度な技術開発が可能であることからFPTがデジタルパイロットプラントプロジェクトに選ばれたとし、「FPTは世界トップ企業の1つです。当社は多くのプロジェクトでFPTと協力してきました。」と述べています。

FPTのコンサルティングに基づく工場のデジタル化はシェフラー製品の卓越さを実現する重要な要素として構成されています。デジタル化の最先端領域は、両社のメンバーで構成される統合チームからの絶え間ない努力によって克服されてきました。チームは最適なインフラ、生産設備およびソフトウェアソリューション構成に取り組んでいます。

「FPTは、主要なソフトウェア開発分野における強力なプロジェクト管理と能力に関して私たちの期待を常に超えています」とシェフラーアジア太平洋地域のインダストリー4.0責任者であるミン・リン・チャン氏(Min Ling Chan)は述べました。

2018年以降、FPTはシェフラーのデジタル変革事業に参加し、いくつものプロジェクトが成功裏におわっています。このことは、シェフラーのデジタル化に貢献することとなり、両社はコラボレーションを強化しています。

FPT会長であるチュオン・ザー・ビン(Truong Gia Binh)は、「FPTは、シェフラーのデジタル変革への取り組みを加速できることを誇りに思っています。シェフラーのような世界の大手企業との長期的な協力関係により、この新型コロナウイルス(COVID-19)における厳しい時代において、FPTはビジネスパートナーが大躍進できるように常にサポートすることをお約束します。」と述べました。

シェフラーとのパートナーシップに加えて、FPTは、広範な知識、革新的な技術ソリューションおよび迅速な技術サポートを提供するデジタル変革コンサルタントとしての地位を確立しています。ベトナム最大のテクノロジー企業であるFPTは、2030年までに世界トップ50のITおよびデジタル変革(DX)のサービスプロバイダーになることを目標として掲げています。

 

シェフラーについて
シェフラーグループは、自動車業界において世界的に有名なドイツのサプライヤーです。INA、FAG、LuKの3つの有名なブランドがあり、シェフラーの製品にはエンジン、トランスミッション、シャーシの各アプリケーションに高精度の部品とシステムおよび様々な産業アプリケーション向けの転がり軸受と滑り軸受のソリューションが含まれ、2019年の収益は約144億ユーロにのぼります。シェフラーは世界最大のファミリー企業であり、従業員数約86,500人、50ヵ国以上に製造拠点、研究開発設備、販売会社を含む約170の拠点を持ちます。詳細はwww.schaeffler.comをご覧ください。