FPT会長チュオン・ザー・ビン氏はタイの首都バンコクで7日に日本経済新聞が主催した「日経Asia300グローバル・ビジネス・フォーラム」に参加しました。イベントは、アジアの有力な経営者が自動化など労働コストの上昇を見越した技術革新を武器に、世界市場へ進出する意欲を示すことを目的として開催されました。

Binh-Chairman-Asia-300-Nikkei

本フォーラムで、FPT会長チュオン・ザー・ビン氏は「ベトナムのITサービスは低価格でもサービス水準は高い。ITアウトソーシング大国のインドにも十分に太刀打ちできる」と強調しました。これは、人材と技術の両方を強化するFPTの戦略に示されています。

4月にベトナム中部ダナンに開設した開発拠点「FPTコンプレックス」はこれまでで最大のキャンパスです。敷地面積は5.9ヘクタール、2020年には1万人のエンジニアが勤務する見通しです。ベトナムの人件費は、年間2桁以上のペースで上昇しているものの、ダナンの人件費はハノイやホーチミン市に比べ30%低く、低価格、高品質なサービスを提供することで日本や米国の需要を取り込みます。

FPT会長はまた、FPTがモノのインターネットの事業を拡大しており、実用的なソリューションを作り出すことに全力を注いでいると述べ、「下請けをしているだけでは成長はない。シリコンバレーの企業のように自ら新しいものを生み出すような企業を目指します。」と話しました。