1989年に生まれたフンさんは、FPTソフトウェアの石油・ガス分野のアナリストであり、アメリカの顧客との業務をしています。フンさんの部署は、FPTソフトウェアにおいて、ソフトウェア業界でもかなり新しい領域である石油ガス分野を担当する唯一の部署です。これまで同分野の顧客向けに10以上のアプリケーションを開発してきました。

「石油&ガス」は、高い精度を求められる複雑な分野です。したがって、ソフトウェアエンジニアは、技術的な専門知識だけでなく、業界の基本的な知識を備えておく必要があります。このため、フンさんはプロジェクトに参加した際、ビジネスアナリストとして本業界を深く研究しお客様の要件を理解した上で、チームに伝えました。2015年フンさんは、ブリッジソフトウェアエンジニア(BrSE)として9カ月間、アメリカに行くことにしました。

expert on Oil and Gas domain

石油・ガス分野の専門家であるフンさん

FPTソフトウェアの同分野で働く若いエキスパートが次のように共有しました。「「石油」関連のプロジェクトの運用は、ソフトウェア開発プロジェクトと同様にさまざまな段階があります。それは、アイデアの提案、プロジェクト計画、開発、テスト、製造などです。一方石油の分野では、地質学的検査、地域の検査、リグ建設、掘削などのいくつかのタスクがあります。これらのタスクが完了し採掘がおこなわれます。そして、FPTソフトウェアの主なタスクが完了を迎えます」

FPTソフトウェアのプロジェクトの1つに、問題検出のためのプロセス追跡のソフトウェアを開発するものがありました。「通常、お客様が問題を予測するためには40〜50のサンプルを記入する必要があります。しかし、私どものソフトウェアを使用すると、お客様は最大8つのサンプルに記入することで正確な結果を手にいれることができます。」

これは重要な問題です。なぜならばリグが問題のある本土から約3〜4キロメートルの距離にある場合、ガス漏れにより爆発が起きる可能性があるからです。「人員の救出には飛行機で1時間かかることもあり、安全性と精度はこの分野における大前提と言えます。安全を保障するには、ソフトウェア品質は最高でなければなりません。」とフンさんは語ります。

本業界におけるFPTソフトウェアのチャンスについて、フンさんは前向きに主張します。「現在、原油価格が長期間にわたり低迷しており、石油・ガスの大手企業はコスト削減対策を導入しています。アウトソーシングによる開発は、自社開発に比べかなり多くのコスト削減をすることができます。一方、大手企業では、毎年ソフトウェア開発、保守、改修に数千万ドルを費やしています。そのため、非常に潜在的な市場です。私どもは、専門知識と技術知識を駆使し、石油&ガス企業がコストを大幅に削減しながら、自社のコアビジネスに注力することを支援できると信じています。」

フンさんは、FPTソフトウェアの典型的な従業員であり、一般的なベトナムの新世代をはじめ、ベトナム技術業界の代表として強い決意と熱意にあふれています。彼らは自分の夢をわかっており、それがかなうと信じています。