チュオン・ザー・ビンは、ＦＰＴコーポレーションの創立者であり、同社取締役会長を務めています。彼の指導の下、ＦＰＴは東南アジア地域を代表するICTグループ企業となり、2021年には16億米ドル以上の売上高を達成しました。

2001年にはベトナムソフトウェア・情報技術サービス協会（VINASA）を設立し、2020年まで同協会の会長を務めています。1991年から准教授、1995年から2013年までベトナム国家大学ハノイ校経営学部学部長、1998年から2005年までベトナム青年実業家協会会長を歴任しました。

また、政府の諮問議会の民間経済開発研究委員会委員長に就任し、特に農業、観光、情報技術などの、ベトナムの民間セクターの成長を促進するための政策改革について首相に助言しています。2013年には、ベトナムのITセクターの発展に貢献したとして、日経アジア賞経済発展部門を受賞しました。

フォン・チャムは、元デュポン社のグローバル最高情報責任者（CIO）で、現在はＦＰＴのデジタル変革事業最高顧問であり、数十年にわたり最前線で活躍しています。

デュポン社では、ビジネスユニット、機能ユニット、地域業務の直接的なITサポートに重点を置き、同社の世界的なITおよびプロセス部門を統括しました。まず、28カ国においてデュポンの最低限のビジネスインフラの構築から開始し、シームレスなデジタル化戦略により、デュポン社は5億ドル相当のITコストを削減しました。また、レガシーシステムのトランスフォームを行い、3年で6000あったアプリケーションを1100まで削減しました。

また、マイクロソフト社との協力では、製品開発とスクリーニングのR&Dコンピュータシミュレーションのための、400以上のコアAzureを含む数千のサーバーで、最大のAzure環境を稼働させました。SAP社とは、四つのグローバルSAPインスタンスを統合し、デュポン社を、ハブでSAP Hana Dataを設計・提供する最初の企業にしました。AT&T社とは、Salesforce、SoftLayer、Microsoft Azureなど、すべての商業クラウド環境とオープンAPIを結びつけるセキュアなNetbondを発明しました。

チャムはこれまでに、テクノロジービジネスマネジメントカウンシル、AT&Tエグゼクティブカスタマーアドバイザリーボード、DELL-EMC CIO アドバイザリーボード、セールスフォースCIOアドバイザリーボードおよびリサーチボード、IBMクラウドビジネスボード、USサイバーセキュリティCIOボード、ガートナー・リサーチ・ボードを務めています。

チャン・ダン・ホアは、日本市場へのサービス提供と、組み込みシステム分野を専門とするFPT戦略ユニット11担当ディレクターを経て、2015年にFPTジャパンのCEOに就任しました。2004年にFPTソフトウェアに入社し、過去11年以上にわたり、オペレーションおよびビジネスデベロップメント部門の要職を歴任してきました。ホアは、FPTジャパンのディレクターとして、FPTソフトウェアの日本市場におけるオペレーションを統括するとともに、ベトナムのグローバルなソフトウェアアウトソーシング産業を推進するために、ビジネスプロセスアウトソーシング事業の開発、ミャンマーをはじめとする新市場におけるオペレーションセンターの設立および開発を担当しました。

ジョセフは、ＦＰＴソフトウェア・アメリカ株式会社最高収益責任者です。FPTで、損益（P&L）を管理し、売上、利益、能力、人材の大幅な成長の実現という使命を担っており、業界で15年の経験を持つ、起業家精神にあふれたP&Lリーダーです。クロスファンクショナルなチームを率い、ゼロから事業や市場を立ち上げ、それらを数百万ドルの利益を生むポートフォリオへと拡大しました。FPT入社以前は、ITC Infotech社やタタコンサルタンシーサービシズ社（TCS）などの大手テクノロジー企業で管理職を歴任しました。グインディ工学院で学位を取得し、世界的に有名なマサチューセッツ工科大学（MIT）で戦略とイノベーションコースの経営管理プログラムを修了しています。

森 正勝 氏は、アクセンチュア株式会社の前代表取締役会長で、30年以上にわたり同社に勤務し、その豊富な知識と経験を活かして、国内外でビジネスを展開する数多くのグローバル企業にコンサルティング業務を行ってきました。また、国際大学の学長となり、現在は同大学の理事を務めています。その他、経済同友会幹事、スカパーJSATホールディングス取締役などを歴任しました。

Cox Automotiveのプロダクトおよびエンジニアリング担当VPであるスコット・リニアド氏は、Manheimの大手商業顧客向けエンタープライズソフトウェアソリューションの責任者です。アトランタを拠点に活動するスコットは、Manheimのデジタル製品ポートフォリオに適したテクノロジーの構築に取り組みながら、Cox Automotiveのお客様に比類なき体験を届けています。スコットは、グローバルなソフトウェアソリューションの設計、導入、サポートに重点を置くエンタープライズソフトウェアの分野で、20年以上にわたって経験を積んできました。
エモリー大学を卒業したスコットは、2017年にAuto Remarketingの「40 under 40（40歳未満の40人）」のひとりに選出されました。Georgia Youth Entrepreneur of the Year（ジョージア年間最優秀若手企業家）の受賞者でもあり、Business AtlantaによるBest Youth Operated Business（最も優れた若手運営事業）も受賞しています。

フランク・ビニョンは、FPT入社前はエアバス社の副社長兼アジア太平洋・中国地域担当デジタルトランスフォーメーション統括責任者に従事していました。主に航空、航空宇宙、およびサービス産業における豊富な知見を武器とし、エアバス・ディフェンス・アンド・スペース社、Spot Image、Astrium Geo Information Services、EADS Astrium、ISTAR（Intelligence, Surveillance Targeting and Reconnaissance）などの企業のさまざまな要職を歴任しました。特にエアバス社においては、アジア太平洋地域担当デジタルトランスフォーメーション統括責任者として、エアバス社のデジタルプラットフォームSkywiseの戦略的なデジタルイニシアチブを推進し、エアバス社のサービス最適化を目的としたデジタルトランスフォーメーションチームを率いていました。2021年にＦＰＴソフトウェアのデジタルトランスフォーメーション（DX）部門のグローバルディレクターに就任し、FPTをワールドクラスのITサービスおよびデジタルトランスフォーメーションプロバイダーに変革することを大きな使命としています。

IT業界で25年以上の経験を持つ⼤我氏は、企業向けアプリケーションソフトウェアの世界最大のプロバイダーであるSAPに2008年に入社しました。自社でのサステナビリティ経営の「実践者」として、そして顧客へデジタル変革を推進する「変革者」として、企業変革に取り組んでいます。「実践者」としては、SAPジャパンの変革に責任を持ち、中期経営計画もリードしており、デザインシンキングを新規事業創造だけでなく、企業変革にも活用したアプローチを行っています。「変革者」としては、⼤企業、スタートアップ、アカデミア、⾃治体などの多様なステークホルダーとの協働イノベーションを推進しています。

マーク・ダールバーグ 氏は、シスメックスの情報技術責任者です。マーク氏のチームは、体外診断用医薬品市場で最先端とされる、カスタムソフトウェアを社内外向けに構築してきました。シスメックスは、同社の機器と顧客のLISシステムをつなぐ業界最先端のミドルウェアの構築・販売および、フィールドサービス部門向けの社内ソフトウェアの構築を行っています。

マーク氏は、2010年にシスメックス入社以前は、遠隔医療を専門とするTouchpoint Care社のCIO、Sears Roebuck社のIT戦略担当、Allstate社で20年間Webアーキテクチャのディレクターを務めるなど、さまざまな職務を歴任しました。