新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、FPTソフトウェアでもリモートワークへの取り組みを強化しています。FPTソフトウェア最高デジタル技術責任者(CDTO)のダオ・ズイ・クォン(Dao Duy Cuong)は、数千を超える従業員数でリモートワークを行うFPTソフトウェアがどのようにリモートワーク導入に取り組んでいるのかに関して共有しました。

「リモートワークは弊社にとって新しいものではありません。」とクォンは述べます。世界の多くの地域のお客様にサービスを提供しているFPTソフトウェアではリモートワークは新しい取り組みではなく、従業員同士がシームレスに作業し、お客様とコミュニケーションできるようにするための数十のツールがすでにあります。「しかし、何千人もの従業員がリモートワークで働くとき、いくつかの調整が必要です」とクォンは述べます。

クォンは、リモートワークで働く従業員の生産性を維持するために強化が必要な4つの領域を特定しました。それは、オンラインツールの可用性、ネットワーク容量、情報セキュリティコンプライアンス、そして最後にパフォーマンス管理です。また、クォンは「ITインフラのアップグレード」と「デジタル変革」がリモートワークをサポートするための重要な要素であると指摘しています。

 

 

ITインフラのアップグレード

FPTソフトウェアでは、Microsoft TeamsとFacebook ワークチャットをすでに世界中にいる従業員のほぼ90%に展開しており、現在すでに導入していた、WebEx(288%)、Vidyo(106%)、ZoomおよびBlue Jeans(200%)などのオンライプラットフォームのライセンス数を大幅に増やしています。また、セキュアなインターネット接続を確保するために、VPN通信容量を10倍に、VDIユーザ数を3倍にしました。

また、リモートワークで働くすべての従業員には、情報セキュリティトレーニングが必須です。FPTでは、リモートワークでの作業に対するガイドライン提供から、リモートワークで作業する従業員に要求する機密保持契約まで、セキュリティコンプライアンスを確保する追加措置を講じました。

クォンは、次のように述べています。「お客様には、ネットワーク容量、セキュリティコンプライアンス、および通信チャネルに関する非常に厳しい要件があります。弊社は、このような要件を確保し、それに応じてインフラを準備する必要があります。」

 

デジタル変革

デジタル変革は企業が今回のような危機を乗り越えることに役立つ重要な要素です。

クォンによると、「FPTでは5年前にVDIに切り替えを行い、ハードウェアへの依存を減らし、柔軟性を向上させました。これにより、どのデバイスや場所からでも、セキュリティを保ったうえでシステムに即座にアクセスできるようになっています。この基本インフラはすであるので、FPTが今後実施する必要があることは、これらをスケールアップするだけです。また、今後、世界中の従業員5000名にVDIを採用する予定です。」

また、クォンは、「FPTソフトウェアはすでに本格的にデジタル変革を開始しており、企業にとって確かに非常に有益なことであると感じています。今後の取り組みとして、デジタル変革を強化し、発生する可能性のあるグローバル規模のインシデントに備えるために、スケールアップを迅速にし、そして随時柔軟に対応できるようにしたいと考えています。」